
遮熱塗料って、ホントに効果あるの?
遮熱塗料って、ホントに効果あるの?
自宅の屋根を遮熱塗料で塗ってみました。
以前から遮熱塗料という商品がありましたが、ここ最近では、テレビでも、
暑さが40度を超えたという地域の情報もあり、久留米市でも、36〜40度の気温が続いています。
少しでも暑さを軽減出来るなら、電気代が安くなるなら、
また、ちょうど夏の季節に塗りかえようかなと考えていらっしゃるお客様から、
遮熱塗料のお問い合わせがとても多くあります。
実際には、
どれほどの効果があるの?
金額はいくらぐらいなの?
実績は?
夏はいいけど、冬はどうなの?
a)分かりやすくイメージ!遮熱と断熱の違い。
a)メーカーによる実績。(参考)
a)冬の時期は遮熱塗料で逆に寒い?
b)色によって遮熱効果が違う?
c)自宅の屋根を遮熱塗料で塗ってみた。
太陽光線の中で、放射熱エネルギーの強い近赤外線領域を反射し、
室内の温度上昇、ヒートアイランド現象を防ぐ事の出来る塗料。
意外に遮熱と断熱の違いはあまり知られていないような気がします。
また、同じような意味合いだと思っている方も少なくないと思います。
簡単に言うと、遮熱は反射であり、断熱は熱を伝わりにくくしたものとなります。
日傘を差している状態が遮熱となります。
断熱は、暑い夏でも厚着をして、外気からの熱を体に伝わりにくくしている状態が
断熱のイメージになります。
一般的にウレタン、シリコン、溶剤、水性などとたくさんの種類の塗料がありますが、
シリコン塗料と比較してみると、やはり、金額的には、1.5倍〜2倍程度になります。
戸建て住宅の事例では、個人差によると思われますが、電気代が最大27%削減、また、
工場の屋根では、表面温度が最大30度削減出来たようです。
電気代のほうは節電対策も併用で実施したようで、いづれも、
同様の効果があるとは限らないようです。
考え方次第では、電気代等のランニングコストが削減出来れば、
塗装の㎡単価は高くても、家庭の出費は抑えられるのかもしれません。
個人差があると思われます。
遮熱塗料って、夏は効果があるにしても、冬は…逆に寒い…のでは?
このように考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まず、夏、冬の日射角度を、夏至と冬至で考えてみると、、、

上記の図のように、日射角度 夏至は、78度。冬至は、32度。
角度が違うことによって、夏は屋根に受ける日射が多く、
冬の寒い時には、角度が32度となるため、屋根よりも、
壁に当たる日射によって、暖かさを窓から部屋の奥まで取り込むことができます。
図のから見て、夏は屋根の遮熱塗料は活躍し、冬は、あまり活躍しないでしょう。
よって、冬は、日射を窓から取り込むことにより、屋根の遮熱塗料の活躍は、最小限に抑えられるでしょう。
遮熱塗料にもたくさんの色があります。
どの色が一番効果があるの?
やはり、結論から言うと、白が一番効果があるようです。
白は反射率が高く、黒は反射率が低いようで、
黒と白の服を着るとどちらが暑いのか?という質問でも
黒のほうが暑く、白の服のほうが涼しいということと
同じで、遮熱塗料も白が一番効果的のようです。
よく、工場の屋根は白で塗装しているところを見かけますが、
それも反射率が一番高いものを選んでいるのでしょう。
実際に、自宅の屋根も一番効果が高い白で塗ってみました。
住宅には、外観の見た目の為あまり白は用いられないようですが、
自宅は屋根が見えにくい構造となっていますので、
せっかく塗るなら白を塗って自分で体験しようと思い、白で塗り替えました。
白の反射率は、91%で、黒の反射率は28.4%です。(カタログより抜粋)
この数値を見ても、白のほうが効果があるということです。
自宅の屋根を遮熱塗料で塗る事によって、どれほどの効果があるのか、どれほどの違いを
体感できるのか?実際の遮熱塗料の体験談です。
自宅の屋根は折板(鋼板屋根)、壁はALC(気泡コンクリート)木造の2階建てです。
遮熱塗料が一般的に知られて、だいぶ経ちますが、
実際に遮熱塗料は効果があるのか?と聞かれることが多く、
自宅を新築して10年が経ち、塗り替えの時期が来ていたので、
屋根を遮熱塗料で塗り替えてみました。
外壁は、一般的なシリコン塗料で塗り替えました。遮熱塗料ではないですが、
少しでも反射が出来るように白で塗り替えました。
毎年夏の時期は、2階へ上がる階段は途中から、だんだんと
温度が上がって行くのが、面白いほど体感でき、
また、降りてくるときには、だんだん涼しく感じられました。
真夏の屋根の上を靴のまま登ってみても、靴底からじんわり
暑くなってくるのを感じられます。
個人的な差はあると思いますので、参考までにお願いします。
時には、バルコニー、ベランダの手すりが熱をもって、
知らないうちに触れてしまうと、反射的に手を引っ込めたりするほど
熱くなっています。
遮熱塗料を塗ってみると手で触れるくらいの温度になると聞いていましたので、
屋根を触ってみると、
ホントに、熱くない!手で触れるほどの温度になったのならば、
肝心の室内は涼しくなったのか?
夏なので、確かに部屋の中も暑いのは暑いのですが、
階段の途中からのだんだん暑くなる感覚は確かに軽減されたように
感じます。以前カタログには、2~3度程変わりますと
書いてあったようですが、ここ最近では、書かれていません。
2階の部屋は、確かに少し温度が下がったように感じました。
主人は、昼間、2階に行ったときは、今までとは全然違うと感じているようです。
(2階まで行く階段の途中が、だんだん暑くなっていくのが今までとは違う。>主人)
2階に子供部屋があり、子供たちにも聞いてみると、
2階に上がると、蒸し暑さが、なくなったと思う。今までの暑さとは違うみたい。と。
家族みんなが、今までの暑さとは違うと感じています。
極端に、ものすごく涼しくなった!とはなりませんが、
暑さは確かに緩和されています。
個人的な差はあると思いますので、参考までにお願いします。


遮熱塗料に関してもそうですが、一般塗料か、遮熱塗料か
迷ていらっしゃる方も多くいます。
どちらがいいと思われます?と、ご質問を頂きますが、
「個人的に私だったら、遮熱塗料を塗ります。」と、お答えしたいと思います。
なぜなら、室内の暑さは、少し緩和されるにしても、
屋根の温度が下がれば、家にとっても良いことだと思われます。
いろんなところに温度の高い熱が伝わっていましたが、
塗装することによって表面の温度が変われば、
家の劣化も和らげられると思うからです。
また、寒い時も、暑い時も変わらず私たちを守ってくれる家。
家に感謝をし、少しでも家のためになればと思います。
遮熱塗料にかかわらず、家のためには10年前後で塗り替えていくことを
おすすめしたいと思います。木の板であれば、5年程度で。
傷みが激しい場合は、塗装できない場合があり、
張り替えなければならなくなります。
そうなってしまうと、塗装よりも、もっと高額な金額がかかり
工期も長くなってしまいます。
塗装工事であれば約2週間程度(天気にも左右されますが)ですが、
張り替えになってしまうと1ヶ月以上かかる場合もあります。
今もし、外壁を手で触って、白い粉のようなものが付くようでしたら、
塗り替えの時期が来たなと1つの目安になりますので、一度試してみることを
お勧めいたします。
塗装する前の室内温度 30.1度

塗装完了時の室内温度 29.6度

屋根の表面温度 53.9度

遮熱塗料塗装完了時 屋根の表面温度 42.8度

自宅の屋根を遮熱塗料で塗ってみました。
以前から遮熱塗料という商品がありましたが、ここ最近では、テレビでも、
暑さが40度を超えたという地域の情報もあり、久留米市でも、36〜40度の気温が続いています。
少しでも暑さを軽減出来るなら、電気代が安くなるなら、
また、ちょうど夏の季節に塗りかえようかなと考えていらっしゃるお客様から、
遮熱塗料のお問い合わせがとても多くあります。
実際には、
どれほどの効果があるの?
金額はいくらぐらいなの?
実績は?
夏はいいけど、冬はどうなの?
目次
①遮熱塗料とは?
a)分かりやすくイメージ!遮熱と断熱の違い。
②遮熱塗料の金額、実績はどれくらいなのか?
a)メーカーによる実績。(参考)
③遮熱塗料の効果はどのくらいあるのか?
a)冬の時期は遮熱塗料で逆に寒い?
b)色によって遮熱効果が違う?
c)自宅の屋根を遮熱塗料で塗ってみた。
④最後に。
⑤自宅屋根の実験結果
①遮熱塗料とは?
太陽光線の中で、放射熱エネルギーの強い近赤外線領域を反射し、
室内の温度上昇、ヒートアイランド現象を防ぐ事の出来る塗料。
a)分かりやすくイメージ!遮熱と断熱の違い。
意外に遮熱と断熱の違いはあまり知られていないような気がします。
また、同じような意味合いだと思っている方も少なくないと思います。
簡単に言うと、遮熱は反射であり、断熱は熱を伝わりにくくしたものとなります。
日傘を差している状態が遮熱となります。
断熱は、暑い夏でも厚着をして、外気からの熱を体に伝わりにくくしている状態が
断熱のイメージになります。
②遮熱塗料の金額はどれくらいなのか?
一般的にウレタン、シリコン、溶剤、水性などとたくさんの種類の塗料がありますが、
シリコン塗料と比較してみると、やはり、金額的には、1.5倍〜2倍程度になります。
a)メーカーによる実績。(参考)
戸建て住宅の事例では、個人差によると思われますが、電気代が最大27%削減、また、
工場の屋根では、表面温度が最大30度削減出来たようです。
電気代のほうは節電対策も併用で実施したようで、いづれも、
同様の効果があるとは限らないようです。
考え方次第では、電気代等のランニングコストが削減出来れば、
塗装の㎡単価は高くても、家庭の出費は抑えられるのかもしれません。
個人差があると思われます。
③遮熱塗料の効果はどのくらいあるのか?
a)冬の時期は遮熱塗料で逆に寒い?
遮熱塗料って、夏は効果があるにしても、冬は…逆に寒い…のでは?
このように考えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まず、夏、冬の日射角度を、夏至と冬至で考えてみると、、、

上記の図のように、日射角度 夏至は、78度。冬至は、32度。
角度が違うことによって、夏は屋根に受ける日射が多く、
冬の寒い時には、角度が32度となるため、屋根よりも、
壁に当たる日射によって、暖かさを窓から部屋の奥まで取り込むことができます。
図のから見て、夏は屋根の遮熱塗料は活躍し、冬は、あまり活躍しないでしょう。
よって、冬は、日射を窓から取り込むことにより、屋根の遮熱塗料の活躍は、最小限に抑えられるでしょう。
b)色によって遮熱効果が違う?
遮熱塗料にもたくさんの色があります。
どの色が一番効果があるの?
やはり、結論から言うと、白が一番効果があるようです。
白は反射率が高く、黒は反射率が低いようで、
黒と白の服を着るとどちらが暑いのか?という質問でも
黒のほうが暑く、白の服のほうが涼しいということと
同じで、遮熱塗料も白が一番効果的のようです。
よく、工場の屋根は白で塗装しているところを見かけますが、
それも反射率が一番高いものを選んでいるのでしょう。
実際に、自宅の屋根も一番効果が高い白で塗ってみました。
住宅には、外観の見た目の為あまり白は用いられないようですが、
自宅は屋根が見えにくい構造となっていますので、
せっかく塗るなら白を塗って自分で体験しようと思い、白で塗り替えました。
白の反射率は、91%で、黒の反射率は28.4%です。(カタログより抜粋)
この数値を見ても、白のほうが効果があるということです。
c)自宅の屋根を遮熱塗料で塗ってみた。
自宅の屋根を遮熱塗料で塗る事によって、どれほどの効果があるのか、どれほどの違いを
体感できるのか?実際の遮熱塗料の体験談です。
自宅の屋根は折板(鋼板屋根)、壁はALC(気泡コンクリート)木造の2階建てです。
遮熱塗料が一般的に知られて、だいぶ経ちますが、
実際に遮熱塗料は効果があるのか?と聞かれることが多く、
自宅を新築して10年が経ち、塗り替えの時期が来ていたので、
屋根を遮熱塗料で塗り替えてみました。
外壁は、一般的なシリコン塗料で塗り替えました。遮熱塗料ではないですが、
少しでも反射が出来るように白で塗り替えました。
毎年夏の時期は、2階へ上がる階段は途中から、だんだんと
温度が上がって行くのが、面白いほど体感でき、
また、降りてくるときには、だんだん涼しく感じられました。
真夏の屋根の上を靴のまま登ってみても、靴底からじんわり
暑くなってくるのを感じられます。
個人的な差はあると思いますので、参考までにお願いします。
時には、バルコニー、ベランダの手すりが熱をもって、
知らないうちに触れてしまうと、反射的に手を引っ込めたりするほど
熱くなっています。
遮熱塗料を塗ってみると手で触れるくらいの温度になると聞いていましたので、
屋根を触ってみると、
ホントに、熱くない!手で触れるほどの温度になったのならば、
肝心の室内は涼しくなったのか?
夏なので、確かに部屋の中も暑いのは暑いのですが、
階段の途中からのだんだん暑くなる感覚は確かに軽減されたように
感じます。以前カタログには、2~3度程変わりますと
書いてあったようですが、ここ最近では、書かれていません。
2階の部屋は、確かに少し温度が下がったように感じました。
主人は、昼間、2階に行ったときは、今までとは全然違うと感じているようです。
(2階まで行く階段の途中が、だんだん暑くなっていくのが今までとは違う。>主人)
2階に子供部屋があり、子供たちにも聞いてみると、
2階に上がると、蒸し暑さが、なくなったと思う。今までの暑さとは違うみたい。と。
家族みんなが、今までの暑さとは違うと感じています。
極端に、ものすごく涼しくなった!とはなりませんが、
暑さは確かに緩和されています。
個人的な差はあると思いますので、参考までにお願いします。


④最後に。
遮熱塗料に関してもそうですが、一般塗料か、遮熱塗料か
迷ていらっしゃる方も多くいます。
どちらがいいと思われます?と、ご質問を頂きますが、
「個人的に私だったら、遮熱塗料を塗ります。」と、お答えしたいと思います。
なぜなら、室内の暑さは、少し緩和されるにしても、
屋根の温度が下がれば、家にとっても良いことだと思われます。
いろんなところに温度の高い熱が伝わっていましたが、
塗装することによって表面の温度が変われば、
家の劣化も和らげられると思うからです。
また、寒い時も、暑い時も変わらず私たちを守ってくれる家。
家に感謝をし、少しでも家のためになればと思います。
遮熱塗料にかかわらず、家のためには10年前後で塗り替えていくことを
おすすめしたいと思います。木の板であれば、5年程度で。
傷みが激しい場合は、塗装できない場合があり、
張り替えなければならなくなります。
そうなってしまうと、塗装よりも、もっと高額な金額がかかり
工期も長くなってしまいます。
塗装工事であれば約2週間程度(天気にも左右されますが)ですが、
張り替えになってしまうと1ヶ月以上かかる場合もあります。
今もし、外壁を手で触って、白い粉のようなものが付くようでしたら、
塗り替えの時期が来たなと1つの目安になりますので、一度試してみることを
お勧めいたします。
⑤自宅屋根の実験結果
塗装する前の室内温度 30.1度

塗装完了時の室内温度 29.6度

屋根の表面温度 53.9度

遮熱塗料塗装完了時 屋根の表面温度 42.8度
