屋根が危ない。修理した方がいいと言われた。

投稿日:2024年6月15日 / 最終更新日:2024年6月15日

屋根が危ない。修理した方がいいと言われた。

ここ最近、お客様から相談を頂くのですが、圧倒的に多いのが、
「隣の家の屋根を修理しいたら、お宅の屋根が隣から見えて、瓦が割れているようだから、
点検してあげますよ。」と、言われて、それが本当なのか?わからないので見てほしい。
という内容です。

瓦が、ズレてる。屋根の板金がはぐれている。浮いているようだ。などなど、
そのようなことを言われて、また、ある時は、勝手に上がられていて、
「屋根が○○になっているので、修理した方がいいですよ。」と。

このような相談を今年になって、4月ころまでで4軒ほど頂きました。
3軒は、地元の荒木町で、他1軒は、柳川です。いずれもお電話いただく方は、
70代~80代のご年配の方です。見に行かせて頂くと、特に何もなっていないことが多いのです。

屋根に上って、「何もなっていないですよ。」と、お伝えさせて頂き、
安心されるのですが、このような商法で、高額な屋根修理を契約させられることがあると聞きます。

独立行政法人 国民生活センターで調べてみましたら、

「屋根工事の点検商法のトラブルが増えています。
-典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます!」というタイトルで、
注目情報として取り上げられています。

2023年10月11日に発表された内容です。

全国の消費生活センター等に寄せられる「屋根工事の点検商法」に関する相談が増加しています。

点検商法とは、「近所で行う工事の挨拶に来た」などと言って突然訪問し、
「屋根瓦がずれているため点検してあげる」と言って点検した後、
「このままだと瓦が飛んでご近所に迷惑がかかる」などと不安をあおって工事の契約をする手口です。

2022年度の屋根工事の点検商法に関する相談件数は過去5年で最も多くなり、
2018年度の約3倍になっています(図)。また、契約当事者の8割超が60歳以上で、
特に高齢者に注意してほしいトラブルです。悪質な業者は巧妙なトークで消費者に近づき、
本来消費者が望んでいない高額の屋根工事を契約させています。
(独立行政法人 国民生活センターより引用)

相談事例では、
「近所で工事している」と言うので点検を依頼したが、近所の工事はうそだった。
屋根や外壁、床下等の修繕を次々と勧誘され契約した。
ドローンで撮影したという写真を見せられ契約したが解約したい。など、

勧誘トークは、
訪問・点検のきっかけとなるトーク
消費者の不安をあおるトーク
消費者の負担が軽くなると思わせるトーク
次々に違う工事やサービスを勧誘するトーク

このような勧誘をされた方へのアドバイスですが、

突然訪問してきた業者には安易に点検させないようにしましょう。
屋根工事はすぐに契約せず、十分に検討したうえで契約しましょう。
保険金を利用できるという話には気をつけましょう。
クーリング・オフ等ができる場合もあります。

少しでも不安を感じたら、すぐに消費生活センター等に相談しましょう。

*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

*公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
住宅のリフォーム工事に関するトラブルや工事費用等に関する相談を受け付けています。

「住まいるダイヤル」:0570-016-100/03-3556-5147