投稿日:2024年7月9日 / 最終更新日:2024年7月29日
塗装工事の大幅値下げ。今契約してもらったら、40%割引しますよ。
お家の壁の塗り替えをしたい。
屋根の塗り替えをしたい。
塗装工事のキャンペーン中だから、足場代金無料です。その理由は?
塗装工事の見積をして欲しいと、ご依頼を頂き、現場調査をさせて頂きますが、
その時、おおよそ、どの位の金額になりますか?と、その場で、聞かれることがあります。
その場で、正確な金額をお伝えするのは、なかなか難しい為、
後日、計算して御見積書を提出させて頂くようにしております。
御見積書を提出させて頂くときに、〇〇と言う会社の方が、塗装工事の営業に来られたので、
取り敢えず見積をお願いして、工事金額を出してもらったけど、
「今、契約してもらったら、40%お値引きします。」と、言われて…。
実際に、そのお見積書を見せて頂いた事がありました。
御見積書には、40%引いた金額が、記載されてありましたが、
なぜ最初から40%引いた本当の金額で持ってこないのか?
今日ではなく、明日契約した場合は、40%値引きされないのか?そこの1日で、
工事金額が、40%も違うと言う事が、不思議に思います。
今日、今すぐなどと、考える時間を与えてもらえない。誰にも相談できない。など…
通常は、しっかり考えてもらい検討してもらう事が、良心的な会社ではないでしょうか?
お客様から、今日契約したら、この金額から、どのくらい値引きしてもらえますか?と、
聞かれたことがありましたが、樋口建設では、今日契約する事で、
お値引きが出来るわけではありません。むしろ、40%値引きは、建設業界で、
あり得ない値引きなのです。
40%の値引きは、どこか手抜きをするレベルの金額で、塗料の仕様を変えることは、
もちろんの事で、塗装工事は全体で、塗料、養生よりも人件費の方が、
はるかに多くの割合を占めています。
その大部分を占める人件費を削らなくては40%値引きなど、成り立たないのです。
人件費を削ると、下塗り、中塗り、上塗りと、3回塗りの工程を、工程通りに施工しない。
また、下請け業者に工事を依頼した場合、下請け業者は、その値引きされた金額から、
さらに自分たちの利益を出さなければならない。となれば、
適切な工事が行われたとは思えないものです。
ただ、少しでも安く出来れば、お客様の負担も減らすことができ、
また、別の気になる所の修繕費に当てることが出来ますが、大幅値引きには、注意が必要です。
「足場代金を今なら、キャンペーン中で、無料です。」など、これもまた、
足場代金が無料になる事は有りません。足場を組むにも、2人から3人で、組み立てます。
さらに、工事完了後に足場を解体に来ます。そこで、また、2人ほど、人件費が掛かり、
車のガソリン代、足場の損料など経費も別途発生するのです。
おおよそ、一軒の足場代で、20万から30万(家の大きさで違う)ではないでしょうか。
その足場代を無料にする場合は、塗装工事代金に加算されている、
または、30万の足場代金を出すために手抜き工事をしなければならなくなります。
近くの工事をしているから、足場をむこうから、こちらに持って来れば、
料金がかからなくてすむなどと持ちかけ、お得感を出したように見えますが、
足場を持ってくるだけでも、人件費は発生します。足場代が無料になる事はないでしょう。
不安を煽って、契約を急がせる。相談をする時間を与えない。
この様な場合には、すぐには、契約をせず、キチンとした判断ができる様に、
誰かに相談をする様にしましょう。
相談先が、わからない場合には、下記の相談先に連絡してみてはいかがでしょうか?
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
*公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター住宅のリフォーム工事に関するトラブルや工事費用等に関する相談を受け付けています。
「住まいるダイヤル」:0570-016-100/03-3556-5147