床暖房の効果。

投稿日:2024年10月11日 / 最終更新日:2024年10月11日

床暖房の効果。

これからの寒い季節。

暖かい床。床暖房の効果とは?

足元がキンキンに冷えることがない。

床暖房は、エアコンやヒーターとは違い足元から温めることが出来ます。

エアコンやヒーターの暖かい空気は上部に逃げやすく、足元は冷たいままの状態になります。
私たちは、九州の福岡で建設業を営んでおりますが、やはり暖かい九州とはいえ冬の建設現場は
寒い…。雪の降る現場では、ヒーター入りのベストを着たり、いろいろな工夫をしますが、その中でも足先は、キンキンに冷え、感覚がなくなるときもあります。足元が温かかったら寒さは和らぐように
感じます。背中、おなかなどを温めるよりも、最も冷えを感じる足元を温めるのが一番のようです。
お部屋の中でも、エアコンやヒーターで、どんなに暖めても、足元が温かくなければ、
快適には程遠いように感じます。

また、床暖房は「頭寒足熱」の理想的な暖房といえるでしょう。

頭を冷やし、足を温める。温風で頭を直接温めないため、エアコンやヒーターなどの
温風暖房のように、足元は冷たいのに頭部ばかり温かくなって頭が、ぼーっとすることがありません。「頭寒足熱」には集中力アップの効果があるので、お子様の学習環境や、在宅ワークの環境にも良いです。

床暖房とホットカーペットの違い。

床暖房は、ふく射熱を発するので時間はかかりますが部屋全体を温めることができ、
ホットカーペットは伝導熱でカーペット自体を温めるので、温かくなるのは
ホットカーペットの触れている部分だけになります。

床暖房の熱の伝わり方は、①対流、②伝導、③ふく射と3種類あります。

①対流とは、熱せられた空気の比重が軽くなり上の方に上昇し、冷たくなると重くなって下に沈んでいく性質をいいます。

②伝導とは、物体の中を熱が伝わる性質いいます。湯たんぽやホットカーペットのような発熱体に直に触れる、熱の高い方から低い方へ熱が伝わる性質を利用しています。いつも発熱体に触れているので、低温やけどをしないように注意しなければなりません。

③ふく射熱とは、放出された熱が室内の壁や天井に反射して、部屋船体に伝わる熱のやりとりのことです。

床暖房は3種類の熱効果で、温暖な地域や気密性の高い部屋ならば、
単独で部屋全体を温める暖房器具として使用できると言えます。

ホットカーペットは、エアコンやストーブと併用して利用すると、
足元から天井まで部屋を効率よく温められます。

部屋を急に暖めることは出来ない?

床暖房は立ち上がりまでに時間がかかり、立ち上がりの際に多くの電力を消費するため、
頻繁につけたり消したりすることは避けた方が良いでしょう。

床暖房は温まるまでに45分~1時間程かかります。また、立ち上がりの際に最もエネルギーを使うので、頻繁にスイッチを入れたり切ったりするとそれだけ光熱費がかかりますが、

一方、ホットカーペットは温まるまでの時間が短く、頻繁にスイッチを入れたり、
切ったりしてもさほど光熱費に変化はありません。

初期費用やランニングコストは…?安全性は?

初期費用が安いのはホットカーペットです。

ホットカーペットの値段が数千~1万円代ぐらいですが、床暖房は1畳あたり数万円~となります。
今すぐに足元を温めたい場合は、ホットカーペットが便利でしょう。賃貸物件などにお住いでしたら、ホットカーペットなら問題なく使用することが出来ると思います。

床暖房のランニングコストは、ホットカーペットよりも高くなることが一般的で、
ホットカーペットだけ使用する場合は、それほど電気代が高額になることはありません。
ただ床暖房とホットカーペットの違いでもお伝えしたように、ホットカーペットは、
触れている部分だけが暖められることから、エアコンやストーブと併用して利用することも
考えておく必要がありますので、結果的に光熱費が高くなることもあります。安全性から考えると、
ホットカーペットは設定温度にもよりますが、高めの設定になっていたなど、
知らない間に設定温度が変わっていたりすると、低温やけどの恐れがあります。

ホットカーペットの上で、お昼寝していたら、熱くて目が覚め、設定温度を慌てて下げたなど、
うっかり…と、いうことがあります。高齢者、赤ちゃんに使用する場合には、
低温やけどを起こさないように注意が必要です。

床暖房は健康に良い!

足には全身のおよそ70パーセントの血液が集中していると言われていて足を温めることは
全身の血流を促進し、代謝を改善することが期待できます。

「頭寒足熱」と呼ばれる方法で身体全体を温めることで、肩こりや腰痛、膝痛などの症状が
和らげられる可能性があり、また、全身が温められることで、「からだの冷え」が原因で起こる
頭痛・肩こり・むくみ・便秘などの悩みも改善されるのではないでしょうか。

まとめ

床暖房を取り入れることで、エアコンとは違い足元が温められ、「頭寒足熱」で、
集中力アップの効果があり、お子様の学習環境や、在宅ワークの環境にも良い環境となります。

特に女性には嬉しい、体の冷えからくる頭痛・肩こり・むくみ・便秘などの悩みも改善され、
時間はかかるが部屋全体を温めることが出来る「頭寒足熱」の理想的な暖房でしょう。

ホットカーペットとは違い、初期費用はかかるものの低温やけどの心配もほとんどなく、
高齢者などにも安心して使えるでしょう。