リフォームは、その家に暮らす家族の過ごした時間を理解する事からはじめたい。
リフォームは、その家に暮らす家族の過ごした時間を理解する事からはじめたい。
まわりは、私を家づくりのプロだと認識して、
だけど私は一人一人のお客様の家に入らせて頂く時、
玄関の前で手を合わせさせて頂く。
この家を建てた人は、どんな想いで家を建て、
どんな暮らしを夢見たのか。
そしてリフォームを決断する時、どんな未来を夢見て、
どんなことを考えて、私にその思いをかけてくれたのか。
だから、私は、家のリフォームをする時は、玄関の前で手を合わせて、
こんな私がお手伝いさせて頂いてよろしいでしょうか。
樋口建設は、私の父が創立した。
景気の良い時代、そうではない時代。
私が生まれ育って、この樋口建設が36年。
父は、景気が良い時も、そうではない時も
いつも家族の中で、私たちをしっかり支えてくれた。
母は、何も言わず、父を支え、姉と私を自由に育ててくれた。
一人一人の家族が年月とともに変わって行った。
しかし、変わらないものがあった。
それは、私たち家族を包んでくれるこの家だった。
世の中は不思議である。
どんなことで身をたてようか考えたことがなかった私が、
20歳で、宅建士を目指し、その後2級建築士を目指す。
3歳のころから遊び場が、建築現場の私にはぴったりの職業。
樋口建設に入社し、任されるようになって、
人様に言えることと、言えないことがある。
しかし、そこで私は最も大切なことを学んだ。
1つの家族には、いろいろなピンチや、喜び、挫折、感謝がある。
その家族のストーリーをいつも見守ってくれるのが家なのである。
だから、私はリフォームの時必ず想う。
これまで、どんな想いで、この家に住んでいたのか。
どんな想いで、この家を建てたのか。
そして、私共、樋口建設にリフォームを依頼してくれるお客様が、
どんな暮らしや、どんな風に家族を幸せにしたいのか。
こんな私がお手伝いさせて頂いてよろしいでしょうか。
父、母、姉、最愛の主人とお客様の家を一つ一つお手伝いさせて頂く事が、
なにより人生の喜びであり、誇りである。
㈱樋口建設 新原円香